村上宗隆、なぜ左投手に強い? 専門家が3冠王へのポイントに挙げる“凄み”

対左投手には141打数52安打の打率.369の好成績

 ここまで村上は右投手には294打数93安打の打率.316、一方で左投手からは141打数52安打の打率.369と左腕を全く苦にしていない。村上の打撃フォームは背番号が投手に見えるほどのクローズドスタンスだが「本来なら大きく踏み込むことで、インサイドの球は苦しくなる。それでも、決して右肩が開くことなく自分のスイングをできている。これを続けることができれば心配することはないと思います」と新井氏。

 3冠王に必要な打撃3部門の中では、数字が下がることもある打率が一番、難しいと言われている。村上はリーグ断トツの104四球を選ぶことで打率の“急下降”を防いでいるといってもいい。

「一番難しいのはアベレージ。ホームラン=打点にはなり、必ず増えていく数字。相手が警戒すると厳しいボールもある。四球をたくさんもらえるので1日の打席数は少なく、率が下がるのも少ない。ですが、逆に言えば振る回数もヒットも少なくなる。ただ、村上は無理に打つことはせず、自分の打てるボールだけを待っている。バランスが崩されることなく自分のスイングを続けている点が率につながっている」

100四球100三振も「割り切って打席に入れているのも数字を残す要因」

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