大谷翔平出場試合で両監督が退場 エ軍ネビン代行は憤慨「理解できない」
フランコーナ監督「リプレーのために手を挙げていたんだけど、球審が見てなかった」
■ガーディアンズ 5ー4 エンゼルス(日本時間13日・クリーブランド)
ガーディアンズ-エンゼルス戦で両軍監督がほぼ同時に退場となる珍事が起きた。
ガーディアンズが1点を勝ち越した7回2死二、三塁。右腕テペラが投じた2球目スライダーは左打席のヒメネスの左足に当たったかに見えたが、判定はボール。フランコーナ監督はリプレー検証を求めたものの、クルパ球審は認めなかった。これに名将は激怒。激しい口調で球審に詰め寄って退場処分となった。フランコーナ監督は今季3度目(通算47度目)の退場処分。試合後、地元メディアの取材に対し、「リプレーのために手を挙げていたんだけど、球審が見ていなかった」と語った。
騒ぎは収まらない。試合再開へ向けて投球練習をしようとしたテペラに対して、球審が“物言い”。これにネビン監督代行が激怒した。球審に詰め寄って4度目の退場になったものの、ネビン監督代行は「テペラの投球練習を許可しなかった。私には理解できない。彼は5、6分くらいフィールドに立った状態のままだった。テペラの投球練習が許されるまで、あの場から去るつもりはなかった」と、試合後も熱い口調のままだった。
テペラは「2球投球練習を行いたかった。僕が怒ったのは審判の話が正しいと思わなかったからだ。審判は試合のペースを守りたい。『フランコーナが抗議している間になぜ投球練習をしなかったんだ』と言っていたけど、僕は『いつまでかかるかわからないから』と答えた。球審がイニング間に謝罪をしてきた」と呆れたように振りかった。
9回2死のエンゼルスの攻撃中にはファウルチップが球審に直撃。試合は8分間中断となり、球審は交代となった。なんとも締まりのないゲームとなった。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)