超人を“鳥人”と誤認、犬の育て方で飛躍… 阪神糸井“らしさ全開”の引退会見

「本当のこと言うと『糸井君使えないよ』と言われたときは大嫌いでした(笑)」

――野手転向を勧めてくれた高田繁GMへの思いは?

「本当に感謝しています。自分の力を見いだしてくれましたし、本当のこと言うと『糸井君使えないよ』と言われたときは大嫌いでした(笑)。愛情の裏返しということで、ほんとに厳しくてね。僕も『2、3年は見てください』と返したんですけど『それはできない』と。この1年で結果を出さないと『野手も見切る』と言われて、そこから、必死になったというかプロの厳しさを思い知らされました。本当に感謝しています」

――昨日の涙は寂しさの涙か、達成感の涙か?

「両方ありますね。実感が沸かないというか、会見に明日行くのかという実感がなかったので、それで昨日、会見もありますし、みんなに知らされるということで実感してきました。その中で思い出や色んなことがあった中で、一睡もできませんでした」

――阪神で同僚だった福留孝介の引退をどう受け止めた?

「福留孝介さんというのは僕の中で偉大で、もちろん目標でもありましたし、参考にもさせてもらったバッターだったので。そういう方とタイガースで一緒にプレーできた時間はとても貴重でした。タイミングは同じですけど、福留さんが経験してきたことは倍ぐらい違いますし、やってきた年数も本当にすごいなと改めて思います」

――19年の現役は長かったか、短かったか?

「やっぱり長いようで、今思うと短いなと。今からの選手が1日、1日を濃いものにしていってほしいなと思います」

――稲葉GMには連絡はした

「はい。『嘉男も辞めるかぁ』と。一番近くで目標にしていた選手が稲葉さんなので、ああいう選手になりたいなと。後輩への対応を見ていても、すごく尊敬していましたので、本当に目標にしていました。本当に労いの言葉をいただきました」

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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