弱いエンゼルスがMVP争いの“大きな障害”に 球界OBが大谷翔平を推さない正当性

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

“鉄人”カル・リプケンJr.氏の弟「私はジャッジに投票するだろうね」

 エンゼルスの大谷翔平投手とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手によるMVP争いの行方は、米メディアでも至る所で議論されている。ボルティモアの地元スポーツラジオ局「105.7The FAN」では、“鉄人”カル・リプケンJr.氏の弟で、元打者のビル・リプケン氏が出演。自身はジャッジを推すとした上で、MVPの定義について持論を展開した。

 大谷が投打でハイレベルな成績を残していることは認めつつも「私はジャッジに投票するだろうね、MVPという言葉の意味を考えると」と発言。大谷が投げて打っても低迷するエンゼルスと、ジャッジが打つからこそ地区首位を走っているヤンキースを比較した上で「あの賞は、所属するチームにとってその選手がValue=価値ある存在であることが大切だと思っている。ジャッジをヤンキースから抜いたら、ヤンキースは地区首位になれるか分からない」と述べた。

 ただ、ひとりの力では勝てないのがチームプレーの野球。ビル氏は「これは選手にとってフェアでないということもわかっている。負け越しているチーム所属なのは、その選手のせいではないが、スポーツ界ではそのことがついて回るのも事実だし、そのことを受け入れなければならない」と言う。

 もし選手個人だけの“価値”を考えれば、大谷は唯一無二の希少性。ビル氏も「MVPの投票者がオオタニに投票することに飽きない限り、彼はこの先毎年25先発、そして25~30本の本塁打を打つことで10年連続MVPになる可能性がある」とも。兄のカル・リプケンJr.もチーム低迷時にMVPを受賞したケースがあるものの、あくまでビル氏の意見としてはチームを勝利に導いてこそのMVPだと強調した。

(Full-Count編集部)

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