今夏の悔しさを「今の世代に伝えてほしい」 東海大相模・原監督が全幅の信頼置く主将

東海大相模・及川将吾【写真:大利実】
東海大相模・及川将吾【写真:大利実】

新主将の及川は今夏もレギュラー、決勝で横浜にサヨナラ負けした

 高校野球の秋季神奈川大会は9月10日に3回戦、11日に4回戦が行われ、2季連続の甲子園出場を狙う横浜や、秋4連覇を狙う東海大相模、今夏ベスト4の横浜創学館、5年ぶりの選抜大会出場を目指す慶応義塾などがベスト8進出を決めた。

 東海大相模は3回戦で向上に10-3、4回戦では桐光学園に6-0で快勝して“激戦ゾーン”を勝ち抜いた。今夏の決勝では、横浜に0-1でサヨナラ負け。立ち上がれないほど泣いた“あの日”から1か月半、新キャプテンの及川将吾を中心に日本一を目指して戦っている。

 つながる――。新チーム最初のミーティングで、原俊介監督が口にしたスローガンである。来夏に向けての1年間、この言葉を大事にして、チームを作っていく。

「攻撃では打線をつなぐ、守備では連係をつなぐ、そして、チーム全体で気持ちをつないでいく。3年生に比べると攻撃も守備の連係もまだまだ動けないところはありますが、『よし、みんなでやるぞ!』という団結力は高いチームだと感じています」

 この中心にいるのが、新キャプテンに就いた及川だ。今夏は「2番・二塁」で貴重なつなぎ役を果たし、秋からは「3番・二塁」として攻守で引っ張る立場になった。「及川は夏に負けた悔しさを誰よりも持っている選手です。その悔しさを今の世代に伝えていってほしい」。

 迷うことなく、キャプテンの大役を任せた。

 及川本人は、「キャプテンをやりたかった」と明かす。自分のことだけではなく、チーム全体を考える立場になるため、苦労することも悩むことも当然増える。それでも、「俺が引っ張る」という強い想いを持っていた。

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