勝てないエンゼルスでは「思うように投げるのが難しい」 移籍した守護神の告白

ブレーブスのライセル・イグレシアス【写真:Getty Images】
ブレーブスのライセル・イグレシアス【写真:Getty Images】

イグレシアスはブレーブス移籍後、防御率0.54の安定感

 今年8月に、エンゼルスからブレーブスへ移籍したライセル・イグレシアス投手が目の覚めるような快投を続けている。地元紙の「アトランタ・ジャーナル・コンスティチューション」の報道によれば“勝てるチーム”への移籍が大きな転機となったようだ。

 記事は「ライゼル・イグレシアスは、勝てるチームで投げることで変わった」というタイトル。イグレシアスは今季のトレード期限だった8月2日に、2選手との交換でブレーブスへ移籍した。エンゼルス時代の成績は39試合で2勝6敗16セーブ、防御率4.04。それがブレーブス移籍後は18試合で防御率0.54、勝敗はないが1セーブ、8ホールドを挙げている。

 昨季のワールドチャンピオンのブレーブスは現在、ナ・リーグ東地区の首位をメッツと激しく争う。記事は「ある意味、それが彼を活気づけたのだ。エンゼルスはどうしようもない状態だったのでイグレシアスをトレードで放出した」とトレードの理由を指摘している。さらに「環境が変わったことで、彼の成績にも変化が生じた」とも。

 さらにイグレシアスも「本当に、すごく大きな違いを感じているよ」「競争力のあるチーム、勝てるチームでプレーすると、アドレナリンが毎晩のように出る。このチームの雰囲気や(選手同士の)相性がいいのには、多くの要因が関係してるんだ」と語り、勝てないエンゼルスからの脱出こそが、成績向上の原因だと実感している。

「特に僕はクローザーだから、チームがうまくいってないときは、なかなか思うように投げることが難しくなる。次に登板するのが3、4日後とかになることもあった。投げる回数が少ないと、リズムを保つのも、感覚をつかむのも難しい」

 エンゼルス時代のクローザーから役割は変わったものの「目的はディビジョンで勝つことだ。どんな形であってもいいから、チームをサポートし続けたいと思っている」と言い切る。さらに「ポストシーズンのことを考えるとワクワクするし、とても楽しみだ。目標はワールドシリーズで優勝すること。チームが優勝できるよう、いい投球をして、出来る限り貢献したいと思っている」。ポストシーズンでも好投が見られそうだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY