ほぼ絶望的も…侍U18が決勝進出する可能性は? 欠かせない“3つの条件”
台湾が勝ち、韓国が敗れた上で日本は米国に“最低12得点”が必須
つまり、チャイニーズ・タイペイがオランダに勝利し、韓国がメキシコに敗れないと自動的に3位決定戦に回る。しかも、上記の条件が揃ったとしても、米国戦で大差をつけて勝つ必要がある。TQBで米国、韓国に上回る必要があるからだ。
TQBとは1イニングの平均得点から1イニングの平均失点を引き算して割り出した数字のことをいう。日本、米国、韓国が3勝2敗になった場合は当該チームの対戦成績で計算する。韓国は、すでに日本と米国と対戦していて、TQBは0.275と確定している(小数点第4位以下は四捨五入)。日本は、この数字を上回る必要がある。
仮に日本が米国を完封し、10-0で5回コールド勝ちを収めた場合を考える。その場合、日本のTQBは(得点10/攻撃回12)-(失点8/守備回12)で0.167。11-0でも0.25と韓国の数字を上回れないため、日本は最低12点を取らなければいけない計算になる。米国に失点すれば、必要な得点はさらに大きくなる。
チャイニーズ・タイペイの勝利、韓国の敗戦、日本が12得点以上で米国に圧勝――。剛腕揃いの米国が相手。決勝進出への道のりは非常に困難だが、馬淵ジャパンの“奇跡の大逆転劇”に期待したい。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)