698号のホームラン球を“贈呈”…プホルスの神対応をファン称賛「素晴らしい人間性」
「彼女が歴史的なボールを保持しても何の問題もない」
■カージナルス 6ー5 レッズ(日本時間17日・セントルイス)
カージナルスのアルバート・プホルス内野手は16日(日本時間17日)、本拠地で行われたレッズ戦に「6番・指名打者」で先発出場し、6回の第3打席に今季19号本塁打を放った。通算698号となり、700本塁打の大台まであと「2」とした。今季限りでの引退を表明している42歳は試合後のインタビューでホームランボールについて「彼女(ボールをキャッチした女性)が持っておくといい。何の問題もない」と太っ腹コメント。ファンは「素晴らしい人間性」と称賛している。
2点を追う6回1死一塁で、プホルスは初球をとらえて左翼席に運んだ。飛距離427フィート(約130.1メートル)の特大同点弾に、本拠地を埋めたファンは総立ち状態。観客席が熱狂に包まれる中、42歳は表情を変えずにダイヤモンドを回った。試合後のインタビューも格別だった。
セントルイス放送局「バリー・スポーツ・ミッドウェスト」が公式ツイッターに投稿したインタビュー動画によると、プホルスは698号については「打てそうな球を待っていた。今日一番のスイングができた」と振り返っている。直近の5本塁打はいずれも試合に追いつくか逆転の一発で「神に感謝したい。狙い球を定め、ベストのスイングをしている。継続できるといい」と語ると、698号のボールについて言及。「彼女はボールを持っておくといい。私はファンのためにプレーしている。彼女が歴史的なボールを保持しても何の問題もない。くれるなら、それでもいいけどね」と述べた。
このコメントにファンも感激した様子で「ベストな選手だ。情熱的でチーム思いでもある特別な選手だ」などとコメントが寄せられた。バリー・ボンズ(762本)、ハンク・アーロン(755本)、ベーブ・ルース(714本)に続く通算700本塁打を達成できるか。残り17試合。プホルスの打席から目を離せない。
(Full-Count編集部)