大谷翔平を「上回る投手がいるだろうか」 7回0封13勝に監督代行「最も貴重な選手」
打撃は初回1死一塁からあと数センチで本塁打という先制の適時二塁打
■エンゼルス 2ー1 マリナーズ(日本時間18日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、本拠地で行われたマリナーズ戦に先発し7回8奪三振3安打無失点で13勝目を挙げた。打っては初回1死一塁からあと数センチで本塁打という当たりが先制の適時二塁打に。フィル・ネビン監督代行は「一番の価値を見せたよ。彼は素晴らしかった」と激賞した。
初回を3者凡退に封じると、その裏、自らのバットで先制打をマーク。「試合は先発投手が方向づけるものだ。初回にいいピッチングをしたあと、二塁打でトラウトをホームに還した。あと数インチで本塁打だった。彼は今日は非常に良かった」と賛辞が止まらない。
7回までで107球を投じていたため降板となったが「2回か3回の終わりに彼はスコアボードを見上げた。球数が多かったと思う。本人がもっと効率的なピッチングをしなければならないと分かっていたのだろう。そしてストライクを続けて、7回まで投げた。本人が降板を要望したのではないが、そろそろ降ろすときだと思った。投打ともに非常にいい試合だった。バックの守備もよかった」と満足げに振り返っていた。
既にシーズン規定打席には到達しているが、これで史上初の規定投球回との“Wクリア”まであと14回とした。歴史的な活躍を続けていることに「私は彼のしていることが当たり前だとは全く思っていない。われわれ全員が、今まで見たことないものを目にしている。投打にわたりこれだけ圧倒的なプレーができる。前にも言ったが、今球界で“最も貴重な選手”だ」と強調。57本塁打のジャッジとのMVP争いはし烈を極めるが「アーロン・ジャッジのことは息子のように愛しているが、彼(オオタニ)ほど試合を支配できる選手はいない」と言い切った。
さらに残りの登板は3試合であることを明言。「本人も規定投球回数に達したいと思っているだろう。私も達してほしいと思っている。彼にサイヤング賞候補になってほしい。正直、ア・リーグで彼を上回る投手がいるだろうか。彼には毎試合投げてほしい」と“後押し”すると「ワールドシリーズに進出するとしたら第1戦で投げてほしいし、第7戦にも登板させたい」と絶大な信頼を寄せた。
(Full-Count編集部)