視察した前田健太も称賛「凄いタフ」 苦しんだ侍U18・山田が無死満塁で見せた意地

2番手で登板したU-18代表・山田陽翔【写真:Getty Images】
2番手で登板したU-18代表・山田陽翔【写真:Getty Images】

1点ビハインドの無死満塁で登板、無失点に封じた

 主将の意地が逆転を呼んだ。「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(米フロリダ・サラソタ)を戦う高校日本代表「侍ジャパン」は17日(日本時間18日)、米国と対戦。3-2の3回途中で降雨のため継続試合となった。ここまで2試合で8失点と苦しんでいた主将の山田陽翔投手(近江)が、無死満塁を無失点に抑える好救援。それまでの2試合を振り返り「自分だけが乗れていなかった」と胸中を明かした。

「本当に嬉しかった。ホッとしました」と胸をなでおろした。1-0の2回、先発の森本哲星投手(市船橋)がつかまり、2点を失い逆転されてなおも無死満塁。馬淵史郎監督がここまで2試合で2回2/3を8失点と苦戦していた山田をマウンドに送った。

「監督から『準備できているな』と言われて。行くんだなと。今まであまりチームに貢献できていなかったので、何とかこの場面で抑えて勝利に少しでも貢献できるよう頑張りたいと思っていました」

 まず、9番のディラン・カップ内野手をフルカウントの8球目から内角直球で浅い右飛に抑えた。続く2023年の全米ドラフト1位候補、マックス・クラーク外野手を二ゴロに。さらに2番、カムデン・コジール内野手に粘られた8球目、最後は初めてバッテリーを組んだ渡部海捕手(智弁和歌山)のサインに頷き、ツーシームで中飛に抑えた。すると、3回に味方が逆転に成功。ここで天候が悪化し、3-2の1点リード、日本の3回表無死満塁の場面でサスペンデッド→継続試合になった。

視察した前田健太「上を目指してやっていける選手」

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