侍U18、宿敵・韓国にリベンジ成功で3位 11安打6得点の猛攻で5年ぶりメダル獲得
初回に4番・内海の中前適時打で先制、2回は松尾、渡部の適時打などで一挙5得点
「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(米フロリダ州サラソタ)を戦った高校日本代表「侍ジャパン」は18日(日本時間19日)、韓国との3位決定戦を6-2で勝利し、カナダ・サンダーベイで行われた2017年大会以来の銅メダルを獲得した。
日本は初回。1死から黒田義信外野手(九州国際大付)、松尾汐恩捕手(大阪桐蔭)の連打で一、三塁の好機を作ると4番・内海優太内野手(広陵)が中前適時打を放ち、先制した。
さらに、2回には3番手で登板した韓国ドラフト全体1位、前回の日本戦で163キロ(101マイル)の豪速球を投じたキム・ソヒョン投手から、1死満塁の好機を作ると、黒田が押し出し四球、松尾が左前2点適時打を放ち、3点を追加。続く、内海が四球を選び、満塁と攻めた。ここでキムは降板。4番手の左腕ユン・ヨンチョルがマウンドに上がっても攻撃の手は緩めず、渡部海捕手(智弁和歌山)が、左前2点適時打を放ち、この回一挙5点を奪った。
投げては先発の生盛亜勇太投手(興南)が、4回に2ランを浴びるも4イニングを3安打2失点の力投。2番手の川原嗣貴投手(大阪桐蔭)は3回無失点に抑え、チームを勝利に導いた。川原は今大会最多タイの3勝を挙げ、最多勝のタイトルを獲得した。
宿敵・韓国には15日(同16日)のスーパーラウンド初戦で0-8の大敗を喫していたが、この日は打線が11安打6得点とつながり、リベンジに成功。2017年以来、5年ぶりの銅メダル獲得となった。
3位決定戦前には継続試合となっていたスーパーラウンド最終戦・米国戦に3-4と逆転サヨナラ負け。1日2試合という過酷な日程だったが、侍ジャパンは最後の最後に意地を見せ、勝利を手にした。また、決勝戦では米国が台湾を5-1で下し、こちらも2017年以来2大会ぶり、10度目の優勝を果たした。