阪神は「当たり前のアウトを取れない」 “凡ミス”に専門家は疑問視「この先怖い」

阪神・藤浪晋太郎【写真:荒川祐史】
阪神・藤浪晋太郎【写真:荒川祐史】

藤浪は村上を2打数無安打に封じる「しつこいぐらいの配球は後々に影響が出てくる」

 この試合は3つの送球エラーが飛び出し、チーム全体ではリーグワーストの82失策を記録。シーズン終盤、CS争いを繰り広げるなかで連発する“凡ミス”。甲子園は土のグラウンドで、人工芝の球場に比べると守備は難しいと言われているが「送球にグラウンドは関係ない。基本的なキャッチボールの部分だと思います」と野口氏は口にする。

 唯一の救いは先発の藤浪が村上を完全に抑えたことだ。2回の第1打席は直球中心の配球で右直、4回の第2打席はオール変化球で左飛、6回の第3打席は申告敬遠。全体を通してみても6回2安打9奪三振1失点の好投だった。

「しつこいぐらいの配球は後々に影響が出てくると思います。仮にCSに出場して神宮で藤浪が投げるなら村上の頭には『そういえば極端な配球をしてきた』というのが残っている。それだけで、一つアドバンテージともいえます」

 2016年から7年連続で80失策と課題が解消されないタイガース。シーズンは残り6試合。CS争いを続けるなか、勝負所でのミスは命取りになる。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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