侍U18・浅野翔吾が感じた世界との差「上には上がいる」 銅メダル獲得には安堵

侍U-18代表・浅野翔吾【写真:川村虎大】
侍U-18代表・浅野翔吾【写真:川村虎大】

オープニングRでは打率.500、1本塁打も、スーパーRでは打率.100と苦戦

「第30回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(米フロリダ・サラソタ)を戦った野球日本代表「侍ジャパン」U-18は18日(日本時間19日)に韓国との3位決定戦に6-2で勝ち、銅メダルを獲得した。今大会、日本唯一の本塁打を放った主砲・浅野翔吾外野手(高松商)は「メダルを持って帰れるのと、持って帰れないではずいぶん違う」と安堵した一方で「上には上がいるというのがわかった」と世界との差を痛感した。

 10日(同11日)のメキシコ戦で高校通算69号を放つなど、オープニングラウンド5試合で14打数7安打4打点、打率.500と活躍した浅野。チームのスーパーラウンド進出に貢献したものの、そのスーパーラウンドでは10打数1安打、打率.100と苦戦した。「球の質とかストライクゾーンとか、なかなか経験できない。上には上がいるというのがわかりました。もっと練習しないとこれからの野球生活に通用しない」と課題を口にした。

 この日の韓国戦は3打数無安打に終わったが、2回1死一、三塁の第2打席で四球で出塁し、チャンスを広げた。続く2番・黒田義信外野手(九州国際大付)の押し出し四球で二塁に進むと、仲の良い松尾汐恩捕手(大阪桐蔭)の左前への2点適時打で4点目のホームを踏んだ。

「自分が台湾、アメリカ、韓国に対して打てない中で、松尾が打ってくれてよかった」と感謝した浅野。チームは流れに乗ってこの回一挙5点を奪って韓国にリベンジに成功した。

 大会期間中の8日(同9日)にプロ志望届を提出。上のレベルで戦うために、何が必要か明確に分かった。「どんな相手も通用するように。自分は、身長小さいんですが、言い訳にしたくない。大きい選手に負けないように努力して頑張りたいと思います」。世界での経験を糧に上の舞台でさらなる活躍を誓った。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY