大谷翔平、“完全無欠”の選手への過程 米メディアが分析、昨年からの進化の証拠

投手では制球力が劇的改善され、空振り率は激増…球速もアップ

 投手としても大きな進化が見られる。今季の大谷は「球界屈指の圧倒的な先発投手だ」と評価。防御率は昨季の3.18から2.43に改善され、リーグ平均防御率と自身の防御率を比較してどれだけ優れているかを表す指標「ERA+」は昨年の142を大きく上回る164だ。

 制球力も改善され、昨年は130回1/3で44四球&10死球だったが、今季は148回で36四球&1死球。奪三振は昨年の156をはるかに超える196で、奪三振率11.92は両リーグを通じてトップだ。

 ハードヒット率は昨季の39.9%から34.3%に減り、空振り率は31.1%から39.0%に増加。スライダーの配球を15%増やしたことが要素として挙げられる。

 直球の平均も昨季より2.4マイル(約3.9キロ)速い96.1マイル(約154.7キロ)。初球ストライク率は昨季比で3.6%増、ボール球空振り率は3.8%増加している。新球シンカーも101.1マイル(約162.7キロ)を記録している。

 打者としては昨年よりバランスが取れ、投手としてはあらゆる面で改善。“完全無欠”の選手へ、あらゆる点で進化していることがうかがえる。

(Full-Count編集部)

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