「バットとボールが同時に…」 西武源田が“危機一髪”で見せた美技に指揮官も驚愕
7回の守備で好守、最後はバットの破片を拾い上げて苦笑
■西武 4ー1 楽天(20日・ベルーナドーム)
まるで守備の名手、西武・源田壮亮内野手を試すかのような打球だった。20日に本拠地・ベルーナドームで行われた楽天戦の7回1死。名手が好守備を披露した。楽天・炭谷銀仁朗捕手が3球目の真ん中高めのフォークを叩くと、バットは真っ二つに割れた。バットの破片が遊撃・源田の正面へ……。ゴロと一緒に折れたバットまで目の前まで転がっていった。
バットの切断面は鋭く尖っていただけに、恐怖感を伴う難しい打球処理となったが、さすが源田。腰を引くこともなく落ち着いてボールを捕球し、精確な一塁送球で打者走者を刺した。そして、苦笑いを浮かべながら大きな破片を拾い上げ、審判に手渡していた。
チームが4-1で勝ち、連敗を「7」で止めた試合の中でも、印象的なシーンとなった。辻発彦監督は試合後、「丁度、ボールとバットが同時に来たような感じかね。(足の速くない)炭谷でよかった。普通のランナーならセーフになっているかも。サードやファーストならまだしも、ショートまで来るのはあまり見ないね」と驚いていた。