大逆転Vへ「何かが起こる」 覚醒したDeNA24歳、67試合投げても「体が元気に」
DeNAに伊勢大夢が無死満塁のピンチを炎の15球で無失点
■DeNA 3ー0 巨人(22日・横浜)
今季セ・リーグ最多の67試合に登板し、3勝2敗、防御率1.68。37ホールドと40ホールドポイントは球団記録を日々更新中だ。DeNAに伊勢大夢(ひろむ)投手がいなかったら、昨季最下位から今季現状2位への躍進はなかっただろう。22日に本拠地・横浜スタジアムで行われた巨人戦では、8回無死満塁の大ピンチにマウンドへ送られ、炎の15球で無失点。また株を上げた。
スクランブル登板だった。3-0とリードした8回、エドウィン・エスコバー投手がマウンドに上がったが、1安打1四球で無死一、二塁に。さらに丸を投ゴロに仕留めながら、併殺を狙った二塁送球が逸れ、まさかのオールセーフで無死満塁となり、1アウトも取れないまま降板した。お鉢が回ってきた伊勢は、「いつもチームを救っているエスコバーが打たれてしまったので、なおさら絶対にカバーしようと思いました」と振り返る。
伊勢がリーグ最多の67試合登板なら、エスコバーも1差の66試合2位。この2人はリーグで突出しており、3位の巨人・高梨の57試合を大きく引き離している。守護神の山崎康晃投手と入江大生投手もリーグ6位タイの54試合をこなしており、リリーフ陣は負担が大きい分、絆も強いのだ。
伊勢は4番・中田に対し、初球に内角高めの149キロ速球を見せた後、2球目の外角低めのスライダーで浅い右飛に仕留め、三塁走者を釘付けに。続く岡本和にはカウント2-2から、外角いっぱいの152キロにバットを出させず見送り三振に斬って取った。代打・中島は内角の151キロで詰まらせニ飛。球威十分のストレートで押し込んでいた。