人気芸人が雑草だらけのブルペンで練習 ティモンディ高岸が激白、プロ挑戦の“真意”

練習場でキャッチボールを行う高岸宏行【写真:編集部】
練習場でキャッチボールを行う高岸宏行【写真:編集部】

来季もオファーがあれば「前向きにお願いします」

 栃木の首脳陣には、成瀬善久や吉川光夫といったNPB経験者が揃う。「高岸はよく質問してきてくれます」と口を揃えて目を細める。29歳という年齢は、チームの中でも決して若くはない。アドバイスを乞うのに引け目を感じてもおかしくはない年齢だが、“ルーキー”は、上手くなることにも全力だった。

「NPBでもすごい賞を獲った方々がいっぱいいるんで、こんなに成長できるチャンスなかなかない。それを聞くことによって、僕は次の世代、子どもたちに知識を伝えることもできますから」

吉川光夫投手兼コーチ(左)とともにブルペンでフォームをチェック【写真:編集部】
吉川光夫投手兼コーチ(左)とともにブルペンでフォームをチェック【写真:編集部】

 純粋に一プレーヤーとして、野球に打ち込む。「成長できればもっと野球を楽しくプレーできる。その楽しさを人に伝えるためにも、もっと成長したい」。貪欲に、日々を過ごした。今季は約1か月半チームに在籍し、公式戦3試合に登板。2試合目以降は得点を与えず、一球入魂で、“エール球”を68球投げ込んだ。

 来季も、オファーがあればプレーを続けたい。「こうやって30歳になる年から野球を通じて応援できるチャンスはどこにでもあるわけではないので、もしそのチャンスがあるなら、前向きにお願いしますという気持ちは持っています」。秘めたるポテンシャルは、誰もが認めるところ。来季を見据えて練習を積み重ねれば、マウンドで150キロを投げる日が見られるかもしれない。

「プロ野球選手になりたい」という子どもの頃の夢を叶え、観客、チームメート、相手選手に“やればできる”と証明した。「僕を見て、チャレンジしてみようという方がいらっしゃったら、僕は幸せだなと思います。独立でもどこでも、野球ができるなら、死ぬまでやりたいですね」。何事にも、真面目に全力で取り組む姿勢は、これからも変わらない。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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