“ジャッジの打席放送したい”放送局がMLB側に圧力か 雨天中断が長引いた「元凶」
1時間38分の雨天中断…ESPNがコールドに待ったをかけた?
■ヤンキース 2ー0 Rソックス(日本時間26日・ニューヨーク)
リーグ記録まで1本塁打と迫っているヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手の打席機会を巡って、放送局による“圧力”が浮上した。25日(日本時間26日)に行われたレッドソックス戦は、降雨のため雨天中断。再開できる見込みがない中、コールドを告げるのが遅れたことに対し、ニューヨークと隣接するニュージャージー州最大のメディア「NJ.com」は、試合を中継した「ESPN」が待ったをかけていたと伝えた。
試合は6回終了時点で試合が中断され、7回先頭でジャッジに打席が回ってくる状況だった。同メディアは、匿名の関係者の話として「その日の試合を中継したESPNは、少なくともあと1打席ジャッジの打席を放送したいと、MLB職員に雨天コールドを待つよう圧力をかけた」と伝えた。
中断が長引けば、選手たちへのリスクも大きい。結果的に試合終了の決断を促したのは思わぬ事情だったと、別の関係者の話として紹介している。選手の怪我を心配したヤンキースのアーロン・ブーン監督は、再開されてジャッジに打席が回ってきても交代させることを検討していたという。
ESPN側にとっては旨味がなくなるため「ジャッジを交代させるという脅しがリーグとESPN幹部に届いたとき、彼らはすぐに動いて1時間38分続いた遅延を終わらせ、ヤンキースの2-0での勝利を宣言した」と強調。この圧力疑惑について、ESPNとMLBはコメントを控えているという。
誰もが見たい歴史的瞬間。同メディアが「アーロン・ジャッジはホームランを打たなかったが、別のところでその力を発揮した」と皮肉まじりに伝えるほど、米国はジャッジに熱狂している。
(Full-Count編集部)