ソフトバンク松田宣浩が会見 退団決断の理由は「自分から辞める決断には至らなかった」
9月に球団から来季の構想外となることを伝えられ、ファームで練習を続けて進路を熟考
ソフトバンクの松田宣浩内野手が28日、本拠地PayPayドーム内で会見を行い、今季限りでの退団と来季以降の現役続行の意向を表明した。集まった多くの報道陣の前で「17年間感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。ホークス一筋の大ベテランが17年間着続けてきたユニホームを脱ぐことになった。
9月7日に球団から来季の戦力構想から外れていることを通達された。翌日、藤本博史監督と話し合いの場を持ったといい「引退するか退団するか選択するので、考えさせていただく時間をいただきました」とし、出場選手登録が抹消された。その後、ファームで練習し「若い選手と野球を頑張って気づいたことはまだ野球が大好き、変わらず元気、野球を自分から辞めるという決断には至らなかった」と言い、球団に現役続行と退団の意思を伝えた。
松田は2005年の希望入団枠で亜大からソフトバンクに加入し、17年間、第一線でプレーしてきた。ルーキーイヤーの2006年、いきなり新人野手として開幕スタメンで出場。2008年に142試合に出場して17本塁打を放つと、その後は“常勝軍団”の不動の三塁手として活躍を続け、2015年から5年連続全試合出場も達成した。
チームを盛り上げるムードメーカーとしても存在感を発揮しチームを牽引し、6度のリーグ優勝、7度の日本一に貢献した。野球日本代表「侍ジャパン」にも度々選ばれ、2013年と2017年のWBC、2015年と2019年の「WBSC プレミア12」に出場するなど、球界を代表する三塁手だった。
ただ、近年は打撃成績が低迷し、出場機会も徐々に減少。2020年に連続試合出場が815試合で止まり、昨季も115試合の出場にとどまった。今季はチーム内の世代交代の流れもあって、43試合出場止まり。9月8日に出場選手登録を抹消され、その後はファームで練習に励んでいた。
(Full-Count編集部)