34年ぶり珍事にピッチャー“激怒” 1イニングに3度のボークが「見たことない」
走者一塁で3つのボーク…1点を献上した
■マーリンズ 6―4 メッツ(日本時間28日・ニューヨーク)
マーリンズの左腕リチャード・ブライヤー投手が27日(日本時間28日)に敵地で行われたメッツ戦で1イニングに3度のボークを犯した。一塁に走者を置いた状態からの“3連発”で走者は一つずつ進塁して失点。1イニングに3つのボークはメジャーでは1988年以来34年ぶり珍事で、判定に抗議した同投手とドン・マッテイングリー監督が退場処分となった。セットポジションの際に完全静止しなかったためとみられるが、ファンは「これまで見た中で最もクレイジーな出来事」「なぜボークなのかわからない」と疑問の声を上げている。
米メディア「CBSスポーツ」によると、3点リードの8回に登板したブライヤーは2死一塁でピート・アロンソを迎えた。ここでなんと3度もボーク。1度目から不満だったようで、ボークを宣告したジョン・タンペイン一塁審判に対して声を荒らげていた。ボークの理由は明らかにされていないが、完全静止していないと判断されたようだ。2度目、3度目のボーク宣告でもブライヤーはタンペイン氏に対して不満を表すと、マッティングリー監督がベンチを飛び出して抗議し退場に。チェンジになった直後にブライヤーは審判に改めて抗議し、退場となった。
35歳のブライヤーはこれまでのキャリアでボークを犯したことがなかったという。1試合に3度のボークは2009年5月17日にメッツのマイク・ペルフリーが記録して以来。これが1イニングに3度となると、1988年8月8日のパイレーツのジム・ゴット以来になるという。
米メディア「ジョムボーイ・メディア」は公式ツイッターに動画を投稿。「冗談だろう」「全然ボークじゃない」「誰か説明してくれ」「ボーダーラインかな」「こんなの見たことない」「MLBの審判はとにかく最悪」とファンの多くが判定に疑問を呈した。一方で「3つともボークだ」とコメントするファンもいた。