斎藤佑樹さんのエールに清宮幸太郎が“直筆回答” スターの宿命を背負った2人の絆
悔しい思い出ばかりだった本拠地で最後に満塁本塁打
そんな愛溢れるエールを、清宮も感じ取ったのだろう。写真展に置かれていた「メッセージ・ノート」。見た人たちが感想を綴るためのこのノートには、ファンからの言葉と並んで、清宮からの“アンサー”があった。
「札幌ドームでゆうきさんと一緒に戦えたこと、誇りに思います。ここでの悔しさを新球場で絶対に晴らします! ありがとう札幌ドーム、ありがとう斎藤佑樹」
美しく丁寧な文字で、最後には「清宮幸太郎」と記されている。写真展を見に来た清宮自ら、ペンをとったのだという。初めて規定打席に到達するなど成長したプロ5年目を経て、新球場元年となる来季に向けた思いが伝わってくる。
「悔しい思い出の方が圧倒的に多い」と吐露していた札幌ドームで、最終カードに自身初のグランドスラムを放った。最後の最後に「やっぱり、思い出は満塁ホームランです」と喜びの記憶を重ね、会心の笑顔でお世話になった本拠地に別れを告げた清宮。心許せる先輩に直筆で決意表明したように、新球場ではさらに多くのアーチを描いてくれるだろう。