中日20歳ならイチロー以来、阪神中野なら“珍記録”も… セ最多安打が三つ巴の大激戦

阪神・中野拓夢、中日・岡林勇希、DeNA・佐野恵太【写真:荒川祐史、小林靖】
阪神・中野拓夢、中日・岡林勇希、DeNA・佐野恵太【写真:荒川祐史、小林靖】

打率.274の中野が受賞すれば、史上最低打率での最多安打の可能性が高い

 セ・リーグの最多安打争いが大激戦となっている。29日時点で岡林勇希(中日)、中野拓夢(阪神)、佐野恵太(DeNA)の3選手が155安打でトップタイ。さらに昨年の最多安打の近本光司(阪神)が154安打、坂倉将吾(広島)が153安打、3冠をキープしている村上宗隆(ヤクルト)が152安打で追っている。

 20歳の岡林は1年目は6試合、2年目は24試合に出場。3年目の今季はレギュラーに定着すると、いきなりタイトル争いに絡む活躍を見せている。ここまで140試合で打率.285、0本塁打ながら22盗塁、守備での貢献度も高い。高卒3年目での最多安打なら、1994年のイチロー(オリックス)以来2人目となる。

 2年目の中野が獲得すれば、昨年の盗塁王に続いて2年連続でのタイトル獲得の快挙となる。一方で打率.274と安打トップにしては打率が低い。1994年に最多安打が表彰されはじめて以降の最低打率は、2008年の片岡易之(西武)の.287。セ・リーグだと3割を切っているのは2001年の石井琢朗(横浜)の打率.295だけだ。中野が獲得なら、史上最低打率での最多安打となりそうだ。

 佐野はここまで129試合に出場して打率.304、21本塁打の好成績。3年連続での打率3割以上&2桁本塁打も視野に入れている。さらに、DeNAは残り試合数が4試合と中日の2試合、阪神の1試合に比べて有利だ。近本、坂倉、村上も実力者だけに今後の展開が注目される。

【残り試合数も一目でわかる】セ・リーグ最多安打争い上位6人の成績

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