大谷翔平は「これまで見た中で最も圧倒的だった」 8回2死までノーノーを監督代行激賞
8回108球を投げ2安打無失点10K、シーズン規定投球回まであと1
■エンゼルス 4ー2 アスレチックス(日本時間30日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、本拠地で行われたアスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場。8回2死まで無安打無失点の快投を演じ、8回2安打無失点10奪三振で15勝目を挙げた。フィル・ネビン監督代行は「今日もショウはいつもどおり驚異的な1日だった」と激賞し、快挙については「7回が終わった段階で実現すると思ったが、残念ながら次回までお預けだ」と話した。
大谷は初回、先頭に四球も「初の四球を与えたときも、まだノーヒッターは可能だと思っていた。毎イニング(ノーヒッターのことは)頭にあった」と監督代行は言う。この日はそれほどの球を投じ、いつも以上に打者を圧倒していた。「スライダーは驚異的だった。今日はとにかく様々な球が機能していた。マーフィーに投げたツーシーム2球は気分が悪くなるほど素晴らしかった。すべての球が機能している日には、こういうことが起きる。こういう試合に関わることができて粋だった」とうなずいた。
ノーヒットノーラン達成とはならくてもチームを勝利に導いた二刀流に「彼は史上最高の投手の部類だが、(偉大な投手の中には)ノーヒッターも完全試合も達成していない投手だっている。運によるところが大きい。それでも今日は、私がこれまで見た中で最も圧倒的なピッチングの一つだった」と賛辞が止まらなかった。
8回108球でマウンドを降り、シーズン規定投球回到達まではあと1イニング。監督代行は「8回に様々な感情が押し寄せただろうし、アドレナリンもすごく出ていただろう。ある意味無敵と思うような人でもね。8回を終えて戻ってきたとき彼は疲れていた。とてつもないピッチングだったし、非常にいい夜だった」と交代の理由を明かした。
また「これでMVP論争がさらに面白くなったことは間違いないね」と、ア・リーグ記録の61本塁打を放っているヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手との熾烈な争いに言及し、報道陣を笑わせていた。
(Full-Count編集部)