2011年ドラフト1位の2選手が引退発表 “最後の近鉄戦士”は引退会見 30日の去就
西武の十亀剣、元阪神の伊藤隼太が引退発表、ヤクルトの坂口智隆は引退会見
西武の十亀剣投手が30日、埼玉県所沢市内で会見し、今季限りでの現役引退を表明した。2011年ドラフト1位で入団し、34歳まで西武一筋のプロ11年間。通算258試合に登板して、53勝50敗、3セーブ21ホールド、防御率3.99だった。「2軍に落ちてから、ライオンズの戦力になれないと感じてしまった。ここ数年、自分の投球スタイルができなくなっていた」と現役を退く理由を明かした。
同じく2011年ドラフト1位で阪神に入団した伊藤隼太外野手も今季限りでの現役引退を発表した。NPB通算7年で365試合に出場して、154安打、10本塁打、打率.240の成績を残すと、2020年限りで阪神を戦力外。四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツで球団初の選手兼任コーチを務めていた。球団ホームページで「NPBへの復帰は叶いませんでしたが、この2年間は自分の中でもとても大きな財産になったと確信しております」とコメントした。
今季限りでの現役引退を表明していたヤクルトの坂口智隆外野手は30日、引退会見を行った。2002年ドラフト1巡目で当時の近鉄に入団。2004年オフのオリックスとの球団合併で消滅した近鉄に在籍経験のある選手としては、NPB最後の現役だった。球団は公式ホームページで引退会見の一問一答を公開。「好きなことでお金を稼ぐことがこんなに苦しいものなんだと思いました。苦しくても、やっぱり、野球が好きという気持ちはなくならなかったです」と振り返った。
(Full-Count編集部)