退団の松田宣浩、工藤前監督の労いに号泣 鷹での最終戦、堪えきれず目頭押さえる
第1打席で右前打…セレモニー後には最後の「熱男!」
今季限りでソフトバンクを退団する松田宣浩内野手が1日、ウエスタン・リーグの中日戦(タマスタ筑後)に「4番・三塁」で出場し、3打数1安打で“ホークスラストゲーム”を終えた。試合後、スタンドのファンに向けて挨拶。「“熱男”という言葉とともに成長できた。自分の中で一番好きな言葉。次の舞台にも連れて行こうかと思っています」と語った。
2回の第1打席で右前打を放ち、一塁ベース上でおなじみの「熱男」のパフォーマンス。4回の第2打席は空振り三振に倒れ、6回の第3打席は遊ゴロ。7回の守備からベンチに退くと、スタンドからは大きな拍手が送られた。
試合後のセレモニーでは、場内のビジョンにはチームメートやスタッフらからのメッセージが流れ、松田は深々と一礼。マウンド付近に歩み出て、挨拶を行った。最後の2軍での日々を振り返り「2つのことに気がついた」と強調。「まだまだ野球が大好き」「まだまだ体が元気」を、現役続行の理由に挙げた。
王貞治会長への感謝を述べた上で、自らのニックネームとして定着した「熱男」についても言及。工藤監督時代の2015年のチームスローガンで、思い入れは誰よりも強かった。その恩師が花束を持って登場すると、毅然と振る舞っていた松田も堪えきれず。労いの言葉に涙を流した。セレモニー後には鷹戦士として最後の「熱男」を披露。39歳の心は、まだまだ熱くたぎっている。