大谷翔平43億円契約、番記者はどう見た? 電撃移籍の可能性と“ホントのお値段”
2023年オフにFAに「ショウヘイはもっともらうだろう」
これまで年俸調停権を持つ選手の1年契約では最高額だったムーキー・ベッツ外野手は2020年1月にレッドソックスと年俸2700万ドルで合意。しかし、その1か月後にドジャースへ大型トレードで移籍した。だが、今回の大谷とケースは異なるという。
「トレードはなさそうだと思っている。トレードの可能性を排除するわけではなく、(新年俸決定で)むしろより容易なものにするが、トレードされるとは思わない」
「トレード期限の時にトレードしなかったのと同じ理由だ。球団を売却するにあたってはショウヘイを残しておきたい。どんな新オーナーにとっても彼の価値は非常に大きい。そして新オーナーは買収後にショウヘイに残留してもらうように説得を試みるだろう。トレードされると私が思うか? ノー。トレードの可能性がなくなったか? これもノーだ」
2023年オフにFAとなり、30球団と交渉可能に。契約は“青天井”となる。
「FAになれば、ショウヘイはもっともらうだろう。年俸調停の動きとFAの動きは大きく異なる。30球団が払いたいと思うだけの額を払う。FAなら1年で4500万~5000万ドル(約65億~72億円)はいくだろう。もし来年もいいシーズンを送ればね。怪我せずに、このレベルの活躍ができれば、球団は喜んで払うだろう」
ロサンゼルス・タイムズ紙のエンゼルス番サラ・バレンズエラ記者も「オオタニがどんな選手かを考えれば、かなり安いように思えます。しかし、年俸調停を回避した選手の契約と考えれば、かなり高いですね。ベストプライスは分かりません」と苦笑いを浮かべた。二刀流・大谷翔平の“ホントの価値”は来オフになってからと言えるだろう。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)