村上宗隆、王貞治超えの日本選手最多56号 今季最終戦…61打席ぶり弾に観客総立ち
13日の巨人戦以来、15試合ぶりの本塁打でNPB単独2位に
■ヤクルト ー DeNA(3日・神宮)
ヤクルトの村上宗隆内野手が3日、DeNAとのシーズン最終戦に「4番・三塁」で先発出場し、今季56号本塁打を放った。1964年の王貞治(巨人)、2001年のタフィー・ローズ(近鉄)、2002年のアレックス・カブレラ(西武)がマークしたシーズン55本塁打に並んでいたが、3人のスラッガーを超えて日本選手最多、NPB史上単独2位の記録となった。シーズン本塁打の日本記録は、2013年にバレンティン(ヤクルト)が記録した60本。
7回先頭でこの日4度目の打席に入ると、DeNA入江の初球を捉えた。打球はあっという間に右翼席上段へ到達。スタンドインを確信した村上は、ベンチに向けてガッツポーズを見せると一塁へ悠々と歩み出した。スタンドのファンは総立ち。ダイヤモンドを一周しても、場内のどよめきはなかなか収まらなかった。いったんベンチに引っ込んでから、拍手にうながされ再びグラウンドへ。両手を挙げてファンに応えた。
村上の本塁打は13日の巨人戦(神宮)以来、15試合、61打席ぶり。この日の試合前まで、実に出場13試合、57打席にわたって本塁打がなかった。この間の打撃成績は44打数5安打で打率.114。20個の三振を喫していた。打撃3部門で首位に立っていることもあり、2日の阪神戦(甲子園)は欠場。この打席まで4打数2安打2打点で打率を.318、134打点とし、令和初、そして史上最年少の3冠王も自らの手で引き寄せた。