ハム清宮の満塁弾や楽天ルーキーの無失点記録…パ・リーグ最終盤で生まれた“初記録”
札幌ドームラストイヤーの最終盤に記録が生まれた
試合がないことも多い月曜日でも、パ・リーグを楽しんでもらえるよう旬な情報を配信してきた「Monday パ」。ペナントレースの日程が終了し、オリックスがリーグ連覇を達成した。今月の企画は、大混戦のシーズンを各テーマに沿って振り返る。今回は、激動の終盤に生まれた「初」記録を特集する。
日本ハムは、今季限りで札幌ドームから本拠地を移す。その前に、伊藤大海投手と清宮幸太郎内野手がそれぞれインパクトを残した。伊藤は9月26日の楽天戦で1点リードの最終回に登板。BIGBOSSこと新庄剛志監督ら首脳陣の意向で守護神での起用も検討される中、1イニングを無失点に抑えプロ初セーブを記録した。
飛躍の一年となった清宮は、その締めとしてふさわしい初記録。9月27日のロッテ戦に「2番・一塁」で先発出場すると、2死満塁で迎えた第2打席に初球からスイングを仕掛け、自身プロ入り後初となる満塁弾を放った。今季は計18本のアーチとなったが、来季は新球場でさらなる活躍に期待したい。
今季途中に支配下登録を勝ち取った楽天のルーキー・宮森智志投手。プロ初登板からの連続無失点記録を21試合に伸ばし、9月19日の西武戦を迎えた。2点リードの延長11回にマウンドに上がると、最後は山川穂高内野手から三振を奪い、プロ初セーブを記録した。
同時に、NPB記録である広島・栗林良吏投手に並ぶ「22」試合連続無失点も達成。背番号3桁から始まった今季は、26試合で防御率1.54、7ホールド、1セーブと充実した結果に。来季は念入りな対策を講じられることは間違いないが、シーズン通じて1軍投手陣の柱となれるか。
欲しかった一発が、シーズン最終盤で生まれた。オリックスの野口智哉内野手は、9月22日のロッテ戦で、7回に代打として登場。カウント3-2からの7球目を引っ張ると、打球はフェンスを越えプロ初本塁打となった。1年目の今季は54試合に出場。35安打を放ち打率.226を記録した。ペナントレース最後の安打をプロ初本塁打で締め、ポストシーズン、さらには来季へとつなげていきたい。