大谷翔平、初のW規定到達に笑顔「良かった」 歴史的偉業ラッシュも「忘れてしまった」

試合後に取材に応じたエンゼルス・大谷翔平【写真:小谷真弥】
試合後に取材に応じたエンゼルス・大谷翔平【写真:小谷真弥】

メジャー6年目のPO進出へ意欲「みんな活躍できれば十分チャンスある」

■アスレチックス 3ー2 エンゼルス(日本時間6日・オークランド)

 エンゼルスの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、敵地・アスレチックスとの今季最終戦で史上初の“ダブル規定”に到達した。5回6奪三振1安打1失点で9敗目。勝利で飾ることはできなかったが、大谷は「本来はこだわりはないですけど、やってみないと分からない。1つずつやっていくことに対しての規定に、2つやっている段階で乗るかは自分として目指す数字なのかどうかはやってみないと分からない。それが分かったのは良かったかなと思います」と振り返った。

 また新たな偉業だ。初回を投げたところで、メジャー5年目で初の規定投球回(162回)に到達した。すでに規定打席(502打席)に達しており、ワールドシリーズが始まった1903年以降の近代野球では史上初の快挙となった。投手では15勝、防御率2.33、166回、219奪三振。打撃でも打率.273、160安打、34本塁打、95打点、11盗塁と主軸として結果を出した。大谷は「全体的には良かったと思いますけど、もちろん今日で終わってしまうのは不本意なところではあるので。本来ならば、ここからがスタート、本番ぐらいの感じで行ければいいですけど。それを目指して頑張ります」と悔しさもにじませた。

 歴史的な偉業の数々。印象に残っていることについては「印象に残っていることですか? 今すぐにはないですね。ほとんど前のことなので。忘れてしまいました」と苦笑い。報道陣の笑いを誘った。すでに年俸調停を回避して年俸3000万ドル(約43億4000万円)の1年契約で合意。メジャー6年目へ、「今年台頭した選手もいますし、もちろんみんなが活躍できれば十分チャンスはあるかなと思います。自分自身も含めて、思うようにいかない時に、それをカバーする選手が出て来れば、もっといいチームになると思います」と悲願のポストシーズン進出を誓った。

【会見の様子】15勝&34本塁打でシーズン完走の大谷翔平 全日程を終えて柔らかな表情を見せた

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