台湾の新球団「TSGホークス」は日本流? 井端弘和や元巨人助っ人が続々コーチに

来秋には日本プロ野球チームとの交流も予定

 TSGホークスはさらに9月22日、30年以上のキャリアをもつ野球日本代表のヘッドトレーナー、河野徳良氏の国際顧問就任を発表した。球団トレーナーやフィジカルコーチの統括、人材育成のサポートのほか、将来的には河野氏の出身校である日体大との提携も検討しているという。河野顧問もキャンプに参加。選手たちはさっそく体幹強化を目的とした厳しいトレーニングを課せられており、悲鳴をあげながら充実した表情を見せている。

 劉GMはキャンプ初日、さらに日本人のトレーニングコーチを1人招へいすると発表し、10月末から11月初旬にかけて来台予定だと説明した。かつてメジャーリーグでプレーした某有名日本選手の専属トレーナー兼トレーニングコーチだったという。また、来春のキャンプで、投手と守備部門にさらに2人の日本人指導者を招く予定だともした。

 メディアにTSGホークスは「日本スタイル」のチームなのかと問われた劉GMは否定しなかった。ただ米国と日本、どちらのスタイルが良いかという話ではなく、台湾の野球、TSGホークスの選手たちに適したモデルをいかにしてみつけだすかどうかが重要だと強調している。

 さらに、日本のプロ野球チームとの交流プランもあるという。台湾はここにきてようやく、新型コロナウイルスの水際対策の緩和や国境開放に向け大きく動き出したところ。この秋から来春の交流は困難だというが、来年の秋季キャンプについてはすでに青写真を描いており、進展があった段階で公表したいとしている。

 選手たちには、一流コーチ陣の指導の下、めきめきと実力をつけてもらい、2024年シーズン、台風の目となることを期待したい。読者の皆さんにも、「日本通」GMが率い、日本人指導者や日本と縁のあるコーチが鍛える、台湾の「若鷹軍団」TSGホークスの動向に、ぜひ注目していただきたい。

(「パ・リーグ インサイト」駒田英)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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