CS初采配のDeNA三浦監督を襲った短期決戦の怖さ… 機能しなかった“青柳対策”
レギュラーシーズンでは16勝9敗と大きく勝ち越していた
■阪神 2ー0 DeNA(CSファースト・8日・横浜)
セ・リーグ2位のDeNAは8日、本拠地・横浜スタジアムで行われたクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ初戦で、3位・阪神に0-2で零封負けを喫した。就任2年目で指揮官として初めて短期決戦に臨んだ三浦大輔監督は、いきなり相手にファイナルステージ進出へ王手をかけられ、崖っぷちに追い込まれた。短期決戦の恐ろしさを痛切に味わわされた格好だ。
DeNAは今季、レギュラーシーズンでは阪神に16勝9敗と大きく勝ち越し、とりわけ横浜スタジアムでは11勝2敗(勝率.846)と圧倒的優位を誇った。しかし、短期決戦はまた“別物”とも言われる。実際、ズルズルと不利な展開に引き込まれていった。
三浦監督は、あえてスタメンから今季リーグ4位の打率.300をマークした宮崎敏郎内野手と、17本塁打のネフタリ・ソト内野手を外した。2人とも、相手先発で変則右腕の青柳晃洋投手を大の苦手にしていたからだ。チームは昨季青柳に0勝4敗、今季も当初は3戦3敗と翻弄されていたが、宮崎とソトを外して左打者を並べるようになってからは、青柳先発の試合に3戦3勝(青柳が敗戦投手となったのは1度だけ)と結果を出していた。
とはいえ内容的に青柳を完全に攻略したとまでは言えず、CSの初っ端から強打者2人を欠いた打線は、破壊力不足が否めなかった。スタメンよりも宮崎、ソト、タイラー・オースティン外野手、大田泰示外野手が並ぶベンチの方が迫力があったほどだ。