シーズン101勝も…WC敗退のメッツは「魔法が解けた」 地元紙が“転落”ぶり酷評
第3戦はわずか1安打で零敗し今シーズンが終了した
■パドレス 6ー0 メッツ(ワイルドカード・日本時間10日・ニューヨーク)
メッツは9日(日本時間10日)、本拠地で行われたパドレスのワイルドカード(WC)シリーズ第3戦に0-6で敗れ、1勝2敗で敗退が決まった。レギュラーシーズンで101勝を挙げながらの“転落”に、地元紙は戦いぶりを酷評した。
地元紙「ニューヨーク・タイムズ」は「魔法が解けたメッツは、パドレスに敗れ、シーズンが終わった」と敗退を報じた。勝てば地区シリーズ進出が決まった決戦の第3戦で、わずか1安打で零敗を喫した。
2016年以来のポストシーズン進出を果たしたメッツは、このシリーズで優勢とみられていた。レギュラーシーズンの成績を見るとパドレスより12勝多く、得失点差でもパドレスのプラス45に対し、プラス166だった。
年俸総額がMLBで最高の2億8800万ドル(約418億9900万円)のメッツだが、第1戦ではダルビッシュに対して、第3戦ではマスグローブに対して完全に沈黙。メッツのエースで、サイ・ヤング賞3度を誇るマックス・シャーザーは、第1戦で5回途中7失点と崩れた。レギュラーシーズンで防御率3.42だったバシットは、第3戦で4回3失点だった。一塁手のピート・アロンソは「完全に叩きのめされたよ」と語った。
メッツの“崩壊”はシーズン終盤から始まっていた。シーズンのほとんどでナ・リーグ東地区をリードしていたが、昨年のワールドシリーズ覇者のブレーブスが最後にメッツをスイープして地区をリード。結局ブレーブスが地区優勝して、メッツはWCシリーズに進むことになった。
ドジャースとの地区シリーズには進めなかったが「ロサンゼルスに飛ぶ代わりに、メッツは多くの変化の可能性を秘めた長いオフシーズンを、それぞれが歩むことになる」と同紙。主力選手は今オフ、フリーエージェントになったり、オプション持ちが多い。エースのジェイコブ・デグロムはオプトアウトを行使すると発言している。“転落”してしまったメッツは、来季に向けてどのようなオフシーズンとなるのか注目される。
(Full-Count編集部)