15勝34発の大谷翔平と62発ジャッジ…「MVP経験者」はどちら推し? 米メディアが調査

ベッツは「8回投げて2安打打てるのは大谷だけ」と言うが…

 現役では、ドジャースのムーキー・ベッツ外野手(2018年のレッドソックス時代に受賞)もこの質問に答えている。「オオタニがベストプレーヤーだということに異論を唱える人はいないと思う。投手で8回を投げる日に、打者で4打数2安打とか、5打数2安打とか打って、ホームランと打点まで記録する。そんなことができる選手はオオタニだけだ」と、大谷の選手としての価値を高く評価する。

 一方で「でも、MVPはチームにとって最も価値ある選手ということ。ジャッジがチームをプレーオフに導いたのは間違いない。僕の中では、この2つは全く違うものなんだ。もし私が投票するとしたら、ジャッジに投票するよ」として、カーショーに近い立場を明らかにした。

 さらに、レッズのジョーイ・ボット内野手(2010年ナ・リーグMVP)も「オオタニも素晴らしいけど、アーロン・ジャッジが史上最も“攻撃的なシーズン”を送ったのを否定はできない。彼のチームは地区優勝したからね。簡単な話だ」と、チームを上位進出させたジャッジを選んでいる。

 伝説的なクローザーのデニス・エカーズリー氏は、1992年のアスレチックス時代にMVPを受賞した。こちらも「私ならジャッジに投票する」とキッパリ。理由は彼にとって「3冠が特別のもの」で、ジャッジがそれに近い活躍をしたからだという。

 最後に、ブレーブスで1999年のMVPに輝いたチッパー・ジョーンズ氏の答えは明確だった。「ジャッジだよ……議論は終わり!」ジョーンズ氏はジ・アスレチックのデビッド・オブライエン記者に、文字メッセージでこう伝えたという。

「1位のチームで歴史的なシーズンを送っている。彼は、チームが厳しい状況の時も、チームを支え続けた。これ以上言うことはないだろう?」

(Full-Count編集部)

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