鷹の大砲が見せつけた“規格外”の打力 2軍成績から発掘する来季の“スター候補”

イースタンでは楽天・高田が投手3冠の大活躍

 楽天の高田孝一投手は2年目の今季、イースタン・リーグで躍動。9月28日の巨人戦では、ファーム球団記録を更新するシーズン11勝目を挙げた。今季は19試合に投げ 11勝2敗、72奪三振、勝率.846、防御率2.25。最多勝、最高勝率、最優秀防御率の投手3冠を達成し、ファームでは他を寄せ付けない成績を残した。

 しかし1軍での登板は、2021年を下回る2試合。どちらの試合でも失点を喫し、防御率は7.11と悔しい結果に。2軍で実績を積んだ若き右腕は、満を持して来季の先発ローテーション争いへ名乗りを上げたい。

 さらに、打撃部門を見てみよう。今季、首位打者のタイトルを獲得したのは平沢大河選手(ロッテ)。81安打はリーグ5位、出塁率はリーグトップと、打撃センスに関しては光るものを見せた。

 しかし、手放しで喜べる成績でもないのは確かだろう。プロ7年目の今季は、ケガを乗り越え、3年ぶりの1軍出場を果たしたものの、1軍出場があったシーズンでは自己ワーストの13試合出場にとどまった。また打率も.148と結果を残せず、長打が0に終わったのも今季が初めて。ファームでの結果を糧に、1軍での悔しさをバネに、経験豊富な8年目で本領発揮なるか。

 1軍は12日から「パーソル CS パ」ファイナルステージが幕を開ける。ファーストステージでは、柳田悠岐外野手が2試合連続本塁打を放つなど勝負強さを発揮し、ソフトバンクが西武に完勝。優勝目前で涙をのんだ悔しさをバネに、日本シリーズへの挑戦権を得た。

 一方、首位で待ち構えるオリックスは、山本由伸投手、宮城大弥投手と左右のエースを軸に盤石の体制を整えているだろう。昨季の経験値も生きてくるはずだ。日本一の座へ挑戦権を得るのはどちらのチームか。今季もいよいよ大詰め、パ・リーグの覇者を決める戦いに注目だ。

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