「なおエ」は本当に多いのか検証してみた 大谷翔平が本塁打orQSした試合の勝敗は?
本塁打を記録した試合は17勝11敗、QSを達成した試合は12勝4敗だった
大谷翔平投手の投打に渡る活躍にも関わらず、ポストシーズン進出を早々に逃してしまったエンゼルス。日本のファンの間でも、「大谷は活躍した。なお、エンゼルスは敗れた」を略した「なおエ」が話題となった。レギュラーシーズンの全日程が終了した今、「なおエ」は本当に多かったのだろうか。大谷が本塁打またはクオリティスタート(QS)を記録した試合に絞って、検証してみた。
まずは本塁打から検証する。大谷は今季34本塁打、1試合2発は6試合あったので、本塁打を記録したのは28試合となる。開幕ダッシュに成功したエンゼルスの勢いとともに9号までは7連勝で「不敗神話」とも呼ばれた。2打席連発の10、11号をマークした5月29日(日本時間30日)の本拠地・ブルージェイズ戦に10-11で敗れたのが初黒星となった。
その後は14号から20号にかけて6連敗を喫するなど、チーム状態とともに負けも増えてきた。しかし、シーズントータルで見ると17勝11敗。エンゼルスが73勝89敗であることを考慮すると、大谷が本塁打を記録した試合では比較的、勝っているといえる。また、1試合2発を記録した6試合だと3勝3敗、こちらはやや物足りないだろうか。
次にQSを検証する。大谷は今季16試合で6回以上、自責点3以下に抑えてQSを記録した。この16試合のチームとしての勝敗は12勝4敗。全登板で見ても、勝ち投手の権利を持って降板した試合で、中継ぎ投手が同点または逆転された試合はゼロだった。11試合でQSを達成し、防御率2.91ながら6勝9敗に終わったパトリック・サンドバル投手と比べると、恵まれていたといえるだろう。
(Full-Count編集部)