150キロ超えて感じた変化「8割でファウルに」 関学大のドラフト候補が憧れた阪神右腕
阪神・浜地真澄投手の最速150キロへの憧れが、日々の努力を支えた
「(1人暮らしで)野菜を採れない分、ビタミンなどをサプリメントで補っています」と食事にも気を遣っている。努力が実を結び、大学3年生の春に150キロの壁を突破した。球速だけでなく、「バッターに対して、10割の力でファウルを取っていたのが、8割(の力)で取れるようになりました」と全体的なレベルアップを実感している。
西の芯が折れなかったのには、憧れ続けた“先輩”の存在があった。
「僕が高校1年のときの3年生に(阪神から2016年ドラフト4位指名を受けた)浜地真澄さんがいました。浜地さんの球を見て、(球速150キロの球を)投げたいと思うようになりましたね。一緒に走りに行ったり、キャッチボールをしてもらったり……。球がどれだけ低い軌道にできるかとか(を学んだ)」
プロ6年目の浜地は今季、自己最多の52試合に登板。抜群の制球力と速球を武器に1勝3敗21ホールド、防御率1.14とキャリアハイの成績を残し、CS進出を果たした阪神のリリーフ陣を牽引した。
穏やかでふんわりとした雰囲気の西は「浜地さんもこんな感じでしょ? 空気感が合うんです、きっと」と笑顔をみせる。「今年あれだけ活躍しているので、それを超えるような投手になりたいですね」と語り、ドラフト指名を受けた暁には“先輩”を超える活躍を誓った。