ソフトバンクのPS連勝はなぜ止まった? 専門家が指摘するオリックス打線との差

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:小池義弘】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:小池義弘】

エース山本が8回5安打無失点、10奪三振の快投

■オリックス 5ー0 ソフトバンク(CSファイナル・12日・京セラドーム)

 オリックスは12日、京セラドームで行われたソフトバンクとの「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第1戦に5-0で勝利。先発の山本が8回5安打無失点、10奪三振の快投を見せた。両チームの戦いをオリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した野球評論家の新井宏昌氏は「両チームの打席での工夫が対照的だった」と分析した。

 2年連続で“投手5冠”を獲得したスーパーエースがマウンドを支配した。山本が8回無失点の快投を見せると、最後は守護神・平野佳が締める完封勝利。打線も3つの押し出し四球を選び、7回には主砲・吉田正が7回にソロを放ち試合を決めた。

 対するソフトバンクは先発の石川、2番手の大関が計7四球と制球を乱し自滅し、ポストシーズンの連勝が「18」でストップ。パ・リーグでは過去ファイナルSの初戦を落とした下位チームの日本シリーズ進出はなく、データ上での突破率は0%となった。

 両チームの戦いぶりに新井氏は「山本の投球は言うまでなく素晴らしかった。ホークスの投手陣はそこまで点が見込めない山本のプレッシャーもあったが、シーズンから課題だった制球難がこの日も出た。ただ、両チームの打席での工夫は対照的なものがあったと思います」と指摘した。

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