62発ジャッジ、590億円“超大型契約”も 過熱する争奪戦…ヤンキースの思惑は?

ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】
ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】

ヤンキースは年俸59億円以下、総額590億円を希望か

 ア・リーグ新記録となるシーズン62本塁打を放ったアーロン・ジャッジ外野手の去就に注目が集まっている。今季はヤンキースと1年契約を結んだのみで、このオフは残留の可能性も含めて各球団の争奪戦が予想される。米ニューヨーク・ポスト紙では、敏腕記者のジョン・ヘイマン氏が各球団の関係者や球界の代理人による“契約予想”を紹介している。

 ヘイマン記者は最低額を3億ドル(約441億6700万円)と分析。ライバル球団の幹部や代理人の話でも「共通認識」だったといい、今季ヤンキース側が契約延長を求めて提示した額から8650万ドル(約127億3500万円)も上回っている。

 情報筋によると、ジャッジは今春の時点ではマイク・トラウト外野手(エンゼルス)の年俸3600万ドル(約53億円)と同程度を求めていたという。結果的に球団が要求に応えずに1年契約を結んだわけだが、当の主砲は歴史に残るシーズンを展開。残留を願うヤンキース側にとっては、ジャッジの“言い値”に応えなければいけない状況が生まれたというわけだ。

 大方の予想は3億ドルか、それ以下。ただ、トラウトが2019年に契約延長した10年総額3億6000万ドル(約530億円)の歴代最高額を脅かすかもしれないとみる関係者も。ある代理人は「間違いなく3億ドルを超える。3億ドルより4億ドル(約590億円)に近いか? おそらく。(ヤンキースという)最も裕福なチームにとって、それだけ重要な存在だ」と言い切る。

 ヤンキースの思惑としては、年俸4000ドル(約58億8900万円)以下で、かつ総額4億ドル以下を望んでいるとも。争奪戦となれば、ジャイアンツをはじめカブスやドジャースと“銭闘”することになるかもしれないという。ただ、キャッシュマンGMが「残留させることができるのであれば、喜んで残留させたい」と言うように、是が非でも残留させたいのは確か。ヘイマン記者も「球界の多くの人も彼がピンストライプに残ることがMLBにとってベストであると考えている」とまとめた。

 残留か、移籍か、そして契約は一体いくらに上るのか。ジャッジの決断に全米の注目が集まっている。

(Full-Count編集部)

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