大谷翔平を更に無敵にした“新魔球” 相棒が明かした底知れぬポテンシャル

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

コンビを組んだスタッシー「スライダーがよくなった」

 エンゼルスの大谷翔平投手は今季、投手として28試合に登板して15勝を挙げた。ほとんどの試合で投球を受けたマックス・スタッシー捕手が、シーズン中に取り入れたツーシーム(シンカー)が与えた好影響について語った。

 大谷の新球は、9月10日(日本時間11日)に敵地で行われたアストロズ戦では最速101マイル(約163キロ)をマーク。“ターボシンカー”と名付けられ米国に衝撃を与えた。今季の投球の中で最も多い39.1%を投げたスライダーと対になる動きをする“魔球”を、スタッシーは今季を総括した会見の中で「ほか全ての可能性を広げたね。ほかの球種をさらにいいものにしている。ツーシームを加えたことで、スライダーがよくなった」と振り返った。

 実際に打者の反応は抜群だった。「スライダーを待っているときに手元にツーシームを食い込ませたり、試合の序盤に何度か見せてあとでスライダーをど真ん中に投げたときに、何人かの打者が飛び上がって避けたんだ」と笑う。「100マイル(約160.9キロ)のツーシームが来ると思っているから。ツーシームがほかの全てをよくした。考えると恐ろしいことだよ」と“効果”を強調した。

 来季は左打者に対してもどんどん投じていく可能性はあるのだろうか。スタッシーは「どうなるかな。歴史的にツーシームは反対の打者に対してはあまりよくない。右投手の左打者へのツーシームはあまりいいコンビネーションではないけど」と慎重ながらも「彼の球威と球種の性質があれば問題ないだろうね。左打者に対しては結構カッターを投げてきた。これからだね。スプリングトレーニングに入って、彼の準備ができていたらコミュニケーションを取って考えていくよ」と可能性を示した。

 今季、投手としてメジャー5年目で初めて規定投球回に到達し、15勝9敗、防御率2.33、219奪三振という素晴らしい数字を記録した大谷。年々進化を続ける二刀流が、来季はさらに“無双”する姿を見せてくれそうだ。

(Full-Count編集部)

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