松井秀喜氏が母校講演でジャッジ&大谷翔平を絶賛 MVP争いは「どうなるのだろう」

母校・星稜のトークイベントに出席した松井秀喜氏【写真:楢崎豊】
母校・星稜のトークイベントに出席した松井秀喜氏【写真:楢崎豊】

母校・星稜高校創立60周年記念同窓会のトークイベント「星稜から世界へ」に出席

 巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏が15日、母校・星稜高校創立60周年記念同窓会のトークイベント「星稜から世界へ」に出席した。高校時代、巨人時代、そしてメジャー時代を振り返る中で、今季ア・リーグ記録の62本塁打を樹立したヤンキースのアーロン・ジャッジについて「スーパースターですね」と言及。同じ年に規定投球回数と規定打席数の両方をクリアしたエンゼルス・大谷翔平投手については「とんでもない選手。どれほどすごいことか…想像もできない」と絶賛の言葉を述べた。

 松井氏はヤンキースのGM付特別アドバイザーに就任した2015年に2Aでジャッジを指導したことがある。ただ「指導はほとんどしていませんよ」と控えめに話すあたりが松井氏らしい。

 あくまで指導のスタンスは、自分が一緒にプレーしたことがあるヤンキースの強打者たちがどのようなアプローチで打球を話していたかを伝える程度だったという。「マイナーリーグにいたときに見ていただけですが……(ジャッジは)スーパースターですね。本塁打のリーグ記録を破ることはすごい記録です。ヤンキースにとって大きな存在です」と目を丸くしていた。

 また、MVP争いをする大谷の活躍には、もう一段階、驚きのトーンは上がった。今季は投手として、28登板で15勝9敗、防御率2.33、219奪三振。打者としては打率.273、34本塁打、95打点。現在の2リーグ制が確立した1901年以降で初めて“W規定到達”の歴史的快挙を達成した。

 大谷の今年の活躍について問われると「日本の野球ファンの皆さんと同じ、私も一ファンとして(大谷を)見ています。とんでもない選手です。(記録が)どれほどすごいことか……想像もできません」とリスペクトの念を込めていた。

 気になるMVPについては「それはわかりません! どうなるんだろうなと思っているだけです」と話すに留めた。松井氏からは純粋に野球を楽しみ、ジャッジ&大谷をメジャーの先輩としてではなく一人の選手として称えている様子がうかがえた。

 この日はトークイベントの他、自身のNPO法人「松井55ベースボールファウンデーション」主催の野球教室を、母校のグラウンドでも開催。35人の地元の子どもたちにキャッチボールや打撃などを指導した。子どもたちの笑顔を引き出していた。

(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

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