社会人MVP&投手3冠が待つドラフト 151キロ右腕が明かす「昨年より成長」できた点

大阪ガス・河野佳【写真:中戸川知世】
大阪ガス・河野佳【写真:中戸川知世】

河野佳は広陵高で甲子園2度出場、2年目で強豪・大阪ガスのエースに

 150キロを超える直球、キレのある変化球を武器にマウンドを支配する。社会人野球の強豪・大阪ガスの若きエース右腕、河野佳(かわの・けい)投手がドラフト解禁年を迎えた。昨年の日本選手権では、東海REXとの初戦で5安打完封勝利を飾るなど、決勝を含む計4試合19イニングを無失点に抑え、チームの大会2連覇に大きく貢献した。

 この活躍が評価され、高卒2年目ながら大会MVPを受賞した。さらに、昨年度のJABA(日本野球連盟)主要大会における最多勝(7試合6勝0敗)、最優秀防御率(0.21)、ベストナインの3冠にも輝いた。

 史上3チーム目の日本選手権2連覇を「そこまで(の完璧な投球を)したことがなかったんで、たまたまが重なったかなという感じです。あの試合は調子が良かったのか、偶然が重なったというか」と振り返る。しかし、高校時代からNPBスカウトが注目してきた実力は本物だ。

 広陵高では1年秋からベンチ入りし、2年夏に甲子園デビュー。新チームのエースとして挑んだ秋季中国大会では、創志学園のエースだった阪神・西純矢投手と投げ合った決勝を4安打無失点に抑え、8回コールド勝利で優勝している。3年時に出場した選抜大会では最速150キロを計測。プロ志望届は提出せず、高校卒業後は大阪ガスに入社した。

都市対抗は初戦で3被弾敗退…「今年は今年で良い部分がある」

RECOMMEND

CATEGORY