戦力外の巨人ドラ1は他球団なら復活も DeNAの鉄腕ら…今オフの“掘り出し物”候補
三上朋也、福井優也、井納翔一といった実績組の名が
ソフトバンクが17日に今オフ初めての戦力外通告を行ったことで、12球団が少なくとも1度は通告を済ませたことになる。この秋は50人を超える選手が通告を受け、野球人生の岐路に断たされる中、毎年数は少ないながらも他球団に移籍して、現役を続ける選手がいる。今回は今季の成績をもとに“掘り出し物”となる可能性のある選手を探る。
巨人の桜井俊貴投手は、立命館大から2015年ドラフト1位で巨人入り。今季は2軍で35試合に登板し5勝0敗、防御率2.36という好成績を残している。2019年には1軍で29試合に登板し8勝、通算110試合登板という実績もある。
同じく巨人の井納翔一投手は、1軍通算51勝を記録している右腕。FAで巨人入り後の2年間は計12試合と登板機会に恵まれなかったが、2軍ではイニングを重ねていた。今季成績は28試合で4勝2敗、防御率3.68。タフさに注目する球団があるか。
楽天の福井優也投手はかつてのドラ1。楽天へ移籍して4年目の今季は1軍では11試合で1ホールド、防御率4.09という成績にとどまったものの、2軍では20試合で1勝1敗、防御率1.37と格の違いを見せていた。この2年間は、広島時代とは違ってリリーフが主戦場となっている。
DeNAでかつてクローザーを務めたこともある三上朋也投手は、今季1軍では19試合にリリーフし勝敗なし、防御率3.65。ただ2軍では9試合で1セーブ、防御率1.04と圧倒的な成績を残している。昨季は1軍40試合に登板しており、通算でも346試合登板と経験豊富だ。
野手ではDeNAの山下幸輝内野手が、2軍53試合に出場し打率.308、4本塁打の好成績。また、外国人選手にも注目の名前がある。巨人の育成選手、エスタミー・ウレーニャ内野手は、2軍82試合で.271、12本塁打、57打点。打点王を獲得しながら戦力外となった。また中日のマルク投手も、2軍でリーグトップタイの13セーブを挙げたものの戦力外となっている。
最後に、ポテンシャル枠とでも言える存在を。ヤクルトの寺島成輝投手は今季2軍30試合で1勝7敗、防御率6.47という成績に終わった。ただ2020年には1軍30試合に登板し1勝3ホールド、防御率2.48の好成績を残している。履正社高からドラフト1位で入団してまだ6年目。24歳の左腕に再起の場所は与えられるだろうか。
(Full-Count編集部)