指名漏れから3年、最速147キロ左腕に成長 西濃運輸・林優樹が迎える運命のドラフト

ドラフト候補の西濃運輸・林優樹【写真:橋本健吾】
ドラフト候補の西濃運輸・林優樹【写真:橋本健吾】

故障乗り越え、自己最速は高校時から15キロアップして147キロに

「社会人になってその2つは課題として、真摯に向き合いましたし、自分の目で見たことによって『こうなったらプロに行けるんだな』と思えたので、確信として、その目標に向かってやってこれたと思います」

 西濃運輸に入社して間もない2020年5月に左肘疲労骨折が判明し、社会人1年目は身体作りに専念。その結果、2年目の春に行われた紅白戦で復帰登板を果たした時には、球速が10キロも上がっていた。その後もトレーニングや食事に気を使い、3年間で体重は15キロ増量。球速も15キロアップし、現在の自己最速は147キロを計測する。

「3年前のドラフトが終わった時に『3年後にプロへ行く』って目標を立てました。この日を迎えたときに悔いだけは残したくないと思っていました。指名されるかは分からないけど、指名されなくてもやり切れたかなって。これだけやってかからなかったら、いいかなって今は思えます」と腹を据える。

「今、自分がプロ野球選手になった想像はつかないですが」と前置きした上でプロ入り後の理想像を次のように語る。「150キロを投げるピッチャーではないし、自分は投球術で抑えていけるようなピッチャーになりたいなと。バッターを見ながらリズムよく、キャッチャーと呼吸を合わせてピッチングをしていきたい」。

 10月20日に迎えるドラフト会議。目標にした同世代の投手たちへ、追いつけるか。社会人3年間で成長した姿を見せるため、林は“運命の日”を心待ちにしている。

【実際の動画】甲子園を沸かせた元近江、西濃運輸・林優樹 進化した最速147キロのド迫力ブルペン&ドラフト直前インタビュー

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