ドラフト注目“No.1超人”は規格外 過去に投手で巨人テスト合格も野手転向で開眼

四国IL徳島の日隈モンテル【写真:工藤慶大】
四国IL徳島の日隈モンテル【写真:工藤慶大】

目標とする選手は日本ハムの新庄剛志監督「ハッスルプレーを見てほしい」

 守備でも自慢の快足を遺憾なく発揮。転向当初はセンターに打球が上がると「モンテル大丈夫か?」と心配されたが、杞憂に終わった。「たいていの打球はもう逸らさない自信があります。ボールが後ろに飛んでもだいたいは追いつくので。送球は難しいですが、どんなランナーでも刺せる肩はあるので、そこをもっと練習したい」と日進月歩で成長する。

 打撃では、最初はなかなか打てずに焦りを覚えた。「プロを目指している人ばかりなので、そう簡単には打たせてくれない」。それでも転向からわずか1か月ほどで迎えた7月30、31日のソフトバンク3軍との2連戦で7打数3安打。「ちょこちょこ打てるようになって、ボールも見えてきた。今のこの段階で、NPBを相手にここまでできるのか」と手応えを掴んできている。

 目標とする選手は、日本ハムの新庄剛志監督。「憧れの選手は新庄さんですね。僕もそういう性格なので、盛り上げられる選手になりたいですね」と目を輝かせる。徳島に加入して1年目ながら、既に「盛り上げ隊長」を自称する。「明るく元気でやってるやっているところ、ハッスルプレーを見てほしいですね」と、試合では誰よりも声を出して球場を盛り上げている。

 後期シーズンでは26試合に出場して打率.247、13盗塁。あまりの速さに警戒され、最後はなかなか盗塁できない試合も続いた。今はソフトバンクの周東佑京内野手のスタートなどを見て勉強する日々だ。「警戒された中でも走るのがやっぱりプロ。そこを練習でもっと突きつめていきたいです」。まだ野手に転向して3か月足らず。走攻守すべてで伸びしろしかない“超人”が、NPBへの扉を開くのか注目だ。

【実際の走塁映像】「足が他の人とは違う」日隈モンテルの“速すぎる”走塁

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