日本で磨いた“伝家の宝刀”で好投　元鷹マルティネス「うまく機能している」

マルティネスは2番手で2回を無失点に抑えた

■パドレス 8ー5 フィリーズ（リーグ優勝決定シリーズ・日本時間20日・サンディエゴ）

　パドレスは19日（日本時間20日）、本拠地で行われたフィリーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦に逆転勝ちを収め、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。2番手で登板したニック・マルティネス投手が2回を1安打無失点の好投で勝利を呼び込んだ。右腕は日本で磨いたというチェンジアップに自信を示し「うまく機能している」などと語った。

　マルティネスは味方が逆転した直後の6回から登板。2イニングを1安打3奪三振無失点に抑え、ロベルト・スアレス投手につないだ。スアレスも1回を1失点でしのいで守護神ジョシュ・ヘイダーにバトンを渡した。“NPBリレー”が優勝決定シリーズ初勝利の大きな力になった。マルティネスは試合後、「チェンジアップの調子はいいし、体も調子がいい。今はいい準備ができている」と手ごたえを口にした。

　ソフトバンクなどでNPBで4年間プレーし、今季メジャー復帰。47登板で4勝4敗8セーブ、防御率3.47をマークした。「日本で学んだチェンジアップの感覚や握り、メンタリティを維持できている。それがうまく機能しているんだ」と明かし、「日本ではこのようなプレーオフでも何試合か投げた。日本でのオリンピックでも投げた。それが自信を持って投げることに役立っているよ」と語る。

　コロナ禍による隔離期間中に握りを学び、日本でブラッシュアップしたチェンジアップを武器にプレーオフでも防御率1.13と好投を続ける32歳右腕。今後の投球も楽しみだ。