試合中に乱入したファンが「僕に抱きついた」　“被害者”選手の神対応が「品がある」

アストロズのアルトゥーベが乱入ファンに見せた紳士的対応に絶賛の声

■アストロズ 3ー2 ヤンキース（リーグ優勝決定シリーズ・日本時間21日・ヒューストン）

　アストロズのホセ・アルトゥーベ内野手が20日（日本時間21日）、まさかのハプニングにも動じぬ“神対応”を見せた。ヤンキースとのア・リーグ優勝決定シリーズ第2戦で、9回にグラウンドにファンが乱入。抱きつかれて危険を感じてもおかしくない状況だったが、笑顔で対応した紳士的振る舞いに、ファンからは「アルトゥーベいい人すぎ」「私のお気に入りの選手は品がある」と絶賛の声が上がった。

　1点リードで迎えた9回、二塁の守備についたアルトゥーベのもとに男性ファンが駆け寄った。何やら懇願するように体を寄せているが、当の“被害者”は嫌な顔ひとつせずに話を聞き、受け答えをしている様子。フレンドリーな雰囲気を醸し出して対応したが、すぐに男性ファンは警備員3人に制圧された。

　アストロズの地元紙「ヒューストン・クロニクル」によると、アルトゥーベは試合後「彼は近づいてきて僕に抱きついて、『今日勝ってくれないと困るよ。だってチケット代にお金を全部使ってしまったんだからさ』みたいなことを言った」と説明。「勝とうとしているよ」と返したといい、身の危険を感じたかについては「（相手が）アストロズのユニホームを着てたから、OK、大丈夫だって思った」と話した。

　男性にハグを返し、さらに記念撮影にも応じようとしたというが「警備員が到着して役割を果たしてくれた」と笑顔。ポストシーズンに入ってまだ1本もヒットが出ていない大スランプにもかかわらず、苛立つ様子すら見せなかった。NBC系列でヒューストンの地元テレビ局「KPRC2」のアリ・アレキサンダー記者が乱入シーンを公開すると、ファンからは「これでホセはスランプを脱する」「球場の警備員総がかり！」などとコメントが寄せられていた。