大谷翔平とエ軍の間に“これ以上ないジレンマ” 揺れる長期契約と放出の狭間
来季はエンゼルスでスタートも「2023年はそもそも問題ではなかった」
エンゼルス・大谷翔平投手の去就は、いつまでも大きな“懸案事項”として頭をもたげている。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」では、「2022-23オフシーズン最大のジレンマ」のひとつとして来季以降の契約について着目。想像し得るエンゼルスの対応を挙げている。
大谷は今月、エンゼルスと1年3000万ドル(約44億円)で合意。トレードの噂もささやかれる中で、来季もエンゼルスでスタートすることになった。ただ、同メディアは「2023年はそもそも問題ではなかった」と強調。「我々が何か月も不安に思っているのは、オオタニに来季以降何が起きるかという点だ」と言う。
今季も二刀流は健在で、投手として15勝、打者として35本塁打。来季も躍動が続けばFA市場で年5000万ドル(約73億円)以上の価値があると判断される可能性もあり、「これを踏まえて、エンゼルスは今、彼との長期契約を模索することもできる」。一方で、来季の年俸3000万ドルは、トレードで獲得を狙う球団にとって目安にもなり「複数の若手有望株と引き換えにトレードすることもできる」と指摘する。
状況を見極める立場となるエンゼルスについては「8年連続負け越しが濃厚になってきたらトレード期限までにオオタニをトレードすることを念頭に置きながらも、彼がチームを2014年以来のポストシーズンに導いてくれることに期待しながら、(2023年は)いい時間を楽しむこともできる」。長期契約か、早々のトレードか。「オフシーズンにこれ以上のジレンマがあるというなら、ぜひ見てみたいものだ」と皮肉まじりにまとめた。
(Full-Count編集部)