ヤクルトを勝利に導いた中村の“セオリー無視”の配球 専門家が絶賛した“勝負球”

ヤクルト・中村悠平【写真:荒川祐史】
ヤクルト・中村悠平【写真:荒川祐史】

ヤクルトが塩見、オスナ、村上の一発で快勝

「SMBC日本シリーズ2022」は22日、神宮球場で第1戦が行われヤクルトが5-3でオリックスを破り白星スタートを飾った。エース山本から2発4得点も見事だったが、ヤクルト、日本ハム、阪神、DeNAでプレーした野球解説者の野口寿浩氏は「中村の洞察力。打者の裏をかく配球が見事だった」と、勝負所でのリードを高く評価した。

 セ・リーグ覇者が絶対的エースを攻略した。初回に先頭・塩見が初球155キロの直球を左前に運ぶと、2死一、二塁からオスナが三塁線を破る2点適時二塁打で先制。さらに3回にも塩見が左中間へ勝ち越しソロ、4回はオスナ、8回には3冠王・村上が右翼席へトドメのソロを放ち試合を決めた。

 単打あり長打ありの10安打5得点の打撃陣を野口氏は「ヤクルトにしてみれば会心のゲーム。ヨーイドンの初球で塩見がヒット。あれでベンチに勇気を与えた。1番の塩見が出塁して盛り上げ、村上、オスナが期待通りの一発。流れを持って来るには十分の内容だっと思います」と語る。

 初回にオスナが放った2点適時打は三塁ベース付近で跳ねる際どい判定となったが「スロー映像でよく見るとベースの端に当たって、打球の角度が変わっている。塁審の方も勇気がいる判定だったが、しっかり見ていたと思います」。シリーズの流れを左右する可能性もあるだけに、大きなジャッジだったともいえる。

オリックス杉本を封じた中村のリード「一発、打たれたらいけない=低めの変化球じゃない」

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