指名の瞬間はドーピング検査の真っ只中 阪神6位の“世界一左腕”が語ったW杯の収穫

U-23ワールドカップで日本代表として好投した阪神ドラフト6位・富田蓮【写真:Getty Images】
U-23ワールドカップで日本代表として好投した阪神ドラフト6位・富田蓮【写真:Getty Images】

富田蓮はU-23W杯で4試合、防御率0.56…最優秀投手&先発のベストナインに

 台湾で開催された「第4回 WBSC U-23ワールドカップ」で優勝を飾った「侍ジャパン」U-23代表は24日、羽田空港着の航空機で帰国。20日のドラフト会議で阪神に6位指名された富田連投手(三菱自動車岡崎)は最優秀投手と先発投手部門のベストナイン(ALL-WORLD TEAM)に輝く活躍だったが、指名の吉報が届いたのは試合後のドーピング検査を受けていた時だったと明かした。

 4試合に先発して計16回2失点(自責1)、防御率0.56の安定感で世界一に貢献した21歳。ドラフト会議が行われた20日はオーストラリア戦に先発していた。6回を4安打8奪三振1失点の好投で勝利に導き、ドーピング検査を受けていた時に朗報が届いたという。

「試合中は打者を抑えることに必死。ドラフトのことは考えずに試合に集中していました。(指名は)ドーピング検査の時に知りました。指名された瞬間は見ていないので、その瞬間は見たかったですね」

 最速145キロの速球に多彩な変化級を操る左腕。大垣商高から三菱自動車岡崎に入社し、今年がドラフト解禁年だった。「真っすぐで押す投球ができたし、緩急をつかって圧倒できた。真っすぐが通用すると思ったので、いい経験になりました」と収穫を口にする。

 プロの世界でも「できるだけ自分のスタイル崩さず、壁にぶつかった時に考えればいい。待っすぐで押していきたいしカーブにも自信があります」と力を込め、一方で「課題もある。フィールディングミスがあった。しっかりやっていきたい」と足元を見つめる。大舞台で結果を残した左腕。プロ入りを前に貴重な経験を積んだ。

(Full-Count編集部)

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