パドレスの躍進支えた“元NPB助っ人トリオ” ダルビッシュも絶賛の信頼感「勉強してる」

パドレス投手陣を支えたスアレス、ダルビッシュ有、マルティネス、ジョンソン(左から)【写真:ロイター】
パドレス投手陣を支えたスアレス、ダルビッシュ有、マルティネス、ジョンソン(左から)【写真:ロイター】

POでスアレスは9登板、マルティネスは7試合に登板してブルペンを支えた

 ダルビッシュ有投手が所属するパドレスはナ・リーグ優勝決定シリーズでフィリーズに敗れ、ワールドシリーズ出場はならなかった。しかし、ワイルドカード(WC)シリーズでメッツ、地区シリーズでドジャースと、今季100勝以上挙げたチームを撃破し、プレーオフを盛り上げた。その原動力となったのがダルビッシュ、ロベルト・スアレス、ニック・マルティネス、ピアース・ジョンソンの“元NPB4投手”だった。米メディアもその活躍を称賛した。

 レギュラーシーズンで16勝を挙げたダルビッシュはプレーオフでも先発の軸として活躍。4試合で25回を投げて2勝1敗、防御率2.88をマークした。10月7日(日本時間8日)に行われたメッツとのWCシリーズ初戦に先発。7回を6安打無四球1失点の好投で勝利投手になり、MLB公式は「典型的なダルビッシュの試合だ。調子の良い時の彼は心配することはない」とするボブ・メルビン監督のコメントを紹介。敵将のショーウォルター監督は「序盤に勢いを取り戻すチャンスがあったが、ダルビッシュはそれを許してくれなかった」と嘆いた。

 阪神で守護神を務めたスアレスはメジャーデビューした今季、45登板。プレーオフでも7試合で9回を投げて0勝1敗、防御率3.00だった。23日(同24日)の優勝決定シリーズでフィリーズのハーパーに痛恨の逆転弾を喫したがメッツ、ドジャース戦の7登板では無失点。MLB公式によると、14日(同15日)のドジャースとの地区シリーズ第3戦で1回無失点に封じ、捕手のノラは「素晴らしい仕事だった」などと称賛。同僚のマスグローブは「彼は殺し屋のようだ。あまり喋らないが、闘争心がある」と称えた。

 4年間NPBでプレーし、メジャーに復帰したマルティネスは47試合に登板。プレーオフでも7試合で11回を投げて防御率0.82と抜群の安定感を示した。19日(同20日)のフィリーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦では2回を1安打無失点で勝利に貢献。ダルビッシュは「ニック(とスアレス)が出てくると、すごく安心しました。勉強もちゃんとしているので、変な球を投げないというのがあるから、監督からしてもすごく安心できるんだろうなという感じがしました」などと絶賛した。

 2019年に阪神でセットアッパーとして活躍したピアース・ジョンソンはパドレス3年目の今季15登板。プレーオフは3登板で4回1/3を無失点に封じた。11日(同12日)のドジャースとの地区シリーズ初戦では2回を無安打無失点。この試合を実況した米「FOXスポーツ」のアダム・アミン氏は「ピアース・ジョンソンは打線を封じ、素晴らしい仕事を成し遂げました」と絶賛した。

(Full-Count編集部)

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